あなたは大丈夫?「氷る・凍る」の使い分け

 

 

「こおる」という言葉を使うことがありますが

「こおる」の漢字には、「氷る」の他に「凍る」があります

若干、意味に違いがありますので、解説していきます

 

 

 

「氷る」と「凍る」の違い

 

「氷る」が使われるのは、主に水が固体(氷)になる時です

一方で、「凍る」が使われるのは、水や水以外のものが固まることを言います

 

 

 

「氷る」もしくは「凍る」は入った季語を見比べてみます

 

 

「氷」の付く季語

 

氷瀑(ひょうばく)

厚氷(あつごおり)

氷湖(ひょうこ)

 

どれも、水が固まっている状態を指していますね

 

 

「凍」の付く季語

 

凍滝(いてだき)

凍土(いてつち)

凍雀(いてすずめ)

 

「凍」の方は、水だけでなく、水以外の物でも使われています

 

 

 

さて

このように見てゆくと、次の季語はどうなるの?

と思う人が出てくるはずです

「月氷る」や「鐘氷る」です

 

「氷る」は水が固体になることですので、「凍る」を充てるべきでは?と感じてしまいます

 

「月氷る」は、冴えきった大気の中で鏡のように澄んだ月のようすを指します

月そのものが水分で固まったという使い方ではありません

冴えきった大気(水分を含む大気)の中の様子であることから、「氷る」が充てられたのでしょう

 

 

「鐘氷る」は、冬の寒気のなかに響く鐘の音のことを指します

寒気(水分を含む空気)の中の音であることから、こちらも「氷る」が充てられているのでしょう

 

 

 

 

季語として「氷」や「凍」を使う場合は、とりあえず季語をそのまま使えばいいので

「氷」と「凍」の漢字の使い方で悩むことはないでしょう

 

季語以外のところで「氷」「凍」を使う場合は

逆に使ってしまわないように気を付けましょう

 

 

 

 

 

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