吟行でうまく作るには3つポイントがあるので紹介します
読むものを一つに絞る
見る位置を変える
詠んだ後に、例句と比較する
読むものを一つに絞る
吟行に出て、初めての場所に行くと見るものが全て新鮮で、全てを詠みたくなります
ただ、詠むものは一つに絞って、それに集中して俳句を作ったほうが上手くいきます
全てを詠もうとすると、結局は全てが中途半端は句で終わってしまいます
短い時間制限の中で作るのですから、対象を一つに絞ることが重要で
す
他にも気になるもの、目につくものは当然あります、それ等はメモをして自宅に帰ってからゆっくり作ればいいでしょう
見る位置を変える
詠むものを一つに絞ったら、見る位置を変えます
例えば柳を詠む場合、普段見ている2~3m離れた位置からだけでなく、遠く離れた位置からも見ます
遠く離れた位置から見ると、大きな景色の中の一つに柳があります。柳の他に様々な景色がある、とも言えます。
その視点で作る俳句は、まったく別の俳句になります
遠くだけでなく、近くからも見ましょう
柳を手に触れるくらいの距離で見ると、いままで気づかなかった葉の形、枝の形、そこに集まる虫たちの生態系にも気が付きます
これも全く別の柳の俳句になりますし、そこで見なければ詠めない新鮮な俳句になります
詠んだ後に、例句と比較する
幾つかの俳句が詠めたら、詠んだ後に一度だけ歳時記を開きます
自分が作った「柳」を、過去の俳人はどのように詠んだのかを比較します
すると、自分の俳句の未熟な部分、視点の単純さなどに気が付きます
気が付いた部分を推敲すると、さらに良い句になります
注意点として、例句は必ず自分が詠んだ後に見ましょう、詠む前に見ると句が頭に残り、類句や盗句のような作品を作りかねません
以上、3つのポイントを意識するだけで、良い俳句が生まれやすくなります