俳句では人と違う視点を持って、アレ(A.R.E.)を目指しましょう

良い俳句を作るためには、「観察と想像」が必要だと言われます

じーっと観察して面白いものを見つけられるタイプか

想像して人が考えないことを思い付くタイプか

どちらか1個あれば十分だと言われます

 

 

どちらにも共通しているのは「人にはない視点つこと」と言うことになります

では、誰もが観察や想像さえすれば、人とは違う視点でものを見ることができるようになるのでしょうか?

そんなことはありません

人と違う視点でものを見るにはコツがあります

 ここでは、そのコツを3つ紹介します

人と違う視点を持って、アレ(A.R.E.)を目指しましょう

 

 

 

①別の意見で対象を見る

 

大多数が同じ意見である場合、一部の異論や別意見に対して深掘りをしましょう

例えば、桜は誰もが綺麗だと言います

その大多数の意見をなぞって、「桜が綺麗だ」と俳句で言ってみたところで

「そうですね」「だから?」

といった感想しか返ってこないでしょう

 

 

大多数の意見ではなく、少数の意見を深堀りすることです

例えば「桜は汚れている」と言えば

読んだ人は「ん?なんだ?」と興味をひかれます

 

興味をひいたところで、さらに深堀します

 

「具体的に、どのように汚れているのか」「汚れていることでどうなったのか」

などを盛り込みます

 

これだけで、一般の俳句とは少し違う、と思われる俳句に近づけます

 

 

 

 

 

②対象物の「変化」を見つける

 

対象物をずっと眺めていると、どのような物でも必ず変化があります

この変化した様子を、俳句で詠むことが大切です

鴨が水に潜ったことで、鴨の様子が大きく変化した場合、それを材料にします

逆に、何十分も鴨を観察しても鴨が不変だったとします、その場合は周りの環境が変化しているはずですので、鴨を中心にして、周りの変化を材料にします

 

いわゆる時系列の変化を詠むということです

当たり前の変化であっても、いざ、その変化を言葉にして示されると

それを見た読者はっとさせられます

「そういえば、そういうことがあるよな」と、読者の思い出が呼び起こされて

その俳句に共感することができるのです

 

 

 

 

③普通から外れたものを探す

 

どのような対象物でも、性質や状態などに傾向があるものです

蝶々であれば、「あちこちに乱れながら飛ぶ」という傾向があります

しかし、全てが同じように飛ぶわけではありません

中には、傾向から外れたもの(バラツキ)もあります

その普通から外れたものを見つけるように意識します

 

例えば、「蝶が翅を開いたまま風を滑空する」

という、普通から外れた飛び方もあります

 

 

観察の中でそのようなものを運よく見つけられたら、それを俳句にしましょう

それは人の気が付かなかった視点になります

 

 

注意点としては、余りにも珍しい性質(一万回に一回くらいしか見ることのできない性質)を俳句にしてしまうと

その性質を見たことのない人は、映像を浮かべることはできません

「そんなこと本当にあるの?」と思われてしまう場合もあります

 

 

 

対象物の傾向を述べただけでは、当たり前の俳句になってしまいます

傾向から余りにも離れすぎた性質を述べると、誰からの理解も得られません

「確かにそういうことあるよね」と言われるくらいの、調度よい距離間の性質を見つけるように意識しましょう

 

 

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