俳句を作る

俳句で注意をしたい季語

季語の「日の夏」が夏の太陽?

「日の夏」という季語があります歳時記には「夏の日(太陽)」と同じ意味と書かれています 1.2)ただ、日の夏と言われて、夏の太陽を思い浮かべる人はどれくらいいるでしょうか?一般に「日の夏」という言葉は、太陽という意味で使うというより次のような...
俳句で注意をしたい季語

季語「雁の涙」の問題点

「雁の涙(かりのなみだ)」という秋の季語があります日外アソシエーツ「俳句季語よみかた辞典」で紹介されています 1)意味は、露を雁の涙に例えたものこのような比喩は昔から使われていて、『万葉集』でも見ることができます鳴きわたる雁の涙や落ちつらむ...
俳句で注意をしたい季語

季語の「林鐘」を「林の鐘」と書いて良いの?

旧暦6月の別称に、「林鐘(りんしょう)」があります中国音楽の十二律をあてたもの俳句季語よみかた辞典には、「林鐘」を訓読みの「林の鐘」として、季語に掲載していますが 1)「林の鐘」となると、林の中にある鐘と普通は認識してしまいます謡曲「三井寺...
俳句で注意をしたい季語

季語の「露の袖」は季語でいいの?

「露」の関連季語として「露の袖」「袖の露」という言葉が歳時記に掲載されています 1.2.3)涙を袖の露に見立てた言葉です「露の袖」は和歌でよく使われていた表現で、それが季語になったのでしょうふきむすぶかぜはむかしのあきながらありしにもあらぬ...
俳句で注意をしたい季語

季語の、蘆の神輿(あしのみこし)は神輿ではない?

「津島祭」という季語があります夏に愛知県津島市で行われる祭りです「角川俳句大歳時記」では、この関連季語に「蘆の神輿(あしのみこし)」を紹介しています 1)(季語には「蘆の御輿」、解説では「蘆の神輿」と書いているので、「蘆の神輿」と書きます)...
俳句で注意をしたい季語

七十二候の一つ「半夏生、半夏生ず」の読み方の謎・・

七十二候の一つに「半夏生」がありますが、本によって3種類の表記に分かれます「半夏生(はんげしょう)」「半夏生(はんげしょうず)」「半夏生ず(はんげしょうず)」です次の本は「半夏生(はんげしょう)」と書いています 百科事典マイペディア ブリタ...
俳句で注意をしたい季語

季語の「冬襖(ふゆぶすま)」に「冬」は必要?

冬の季語に「襖(ふすま)」があります木枠に紙や布を張った建具のことです「角川俳句大歳時記」「俳句季語よみかた辞典」では「襖」の関連季語に「冬襖」を掲載しています 1.2)冬の季語である「襖」に、なぜ冬をつけるのでしょうかその意味は書かれてい...
俳句で注意をしたい季語

季語の、若水あぐ(わかみずあぐ)ってなに?

新年の季語に、「米こぼす(よねこぼす)」「若水あぐ(わかみずあぐ)」があります「米こぼす(よねこぼす)」は、正月に涙を流すと言うことを忌み嫌い、涙を米に見立ててた言葉です「若水あぐ(わかみずあぐ)」は、初泣きを汲み上げる意味の言葉と説明がさ...
俳句の直し方

「俳句で形容詞を消す」8つテクニック

俳句は、五七五の限られた音数で、奥深い情景や感情を表現する日本の伝統的な詩です。そんな俳句を詠む際、「美しい」「寂しい」といった形容詞を使って、伝えたい気持ちをストレートに表現したくなることがあります。しかし、実は俳句の世界では、できるだけ...
俳句の直し方

俳句で言葉を省略する方法!

俳句は「省略の文芸」と称される通り、限られた音数の中でいかに豊かな情景や感情を表現するかが醍醐味です。無駄を削ぎ落とし、言葉を厳選することで、読み手の想像力を刺激し、より深く心に残る句が生まれます。また、言葉を省略することで音数を節約できる...