俳句で注意をしたい季語

俳句で注意をしたい季語

季語の「日の夏」が夏の太陽?

「日の夏」という季語があります歳時記には「夏の日(太陽)」と同じ意味と書かれています 1.2)ただ、日の夏と言われて、夏の太陽を思い浮かべる人はどれくらいいるでしょうか?一般に「日の夏」という言葉は、太陽という意味で使うというより次のような...
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「梅つ五月」は、なぜ旧暦二月なのか?

歳時記の中に、分からない季語がある如月(きさらぎ)の関連季語に含まれている「梅つ五月(うめつさつき)」如月(きさらぎ)は旧暦二月の別称のため、梅つ五月(うめつさつき)も旧暦二月の別称になるただ、梅つ五月の「五月(さつき)」は旧暦五月のことで...
俳句で注意をしたい季語

季語の「林鐘」を「林の鐘」と書いて良いの?

旧暦6月の別称に、「林鐘(りんしょう)」があります中国音楽の十二律をあてたもの俳句季語よみかた辞典には、「林鐘」を訓読みの「林の鐘」として、季語に掲載していますが 1)「林の鐘」となると、林の中にある鐘と普通は認識してしまいます謡曲「三井寺...
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季語の、百松明の神事(ひゃくたいまつのしんじ)とは?

「松例祭(しょうれいさい)」という冬の季語があります。12月31日に出羽三山神社で行われる祭りです。この関連季語として、「百松明の神事(ひゃくたいまつのしんじ)」を掲載している歳時記があります。 1.2)ただ、松例祭で行われる神事について、...
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季語の「露の袖」は季語でいいの?

「露」の関連季語として「露の袖」「袖の露」という言葉が歳時記に掲載されています 1.2.3)涙を袖の露に見立てた言葉です「露の袖」は和歌でよく使われていた表現で、それが季語になったのでしょうふきむすぶかぜはむかしのあきながらありしにもあらぬ...
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「露の世」が季語?

露の関連季語として「露の世」を掲載している歳時記があります 1.2.3)意味は「消えやすい露のようにはかない世」つまり、この世を露に見立てた比喩表現です本来であれば季語ではありませんが、「露」の関連季語に入れられていていますなぜ、このような...
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季語の、蘆の神輿(あしのみこし)は神輿ではない?

「津島祭」という季語があります夏に愛知県津島市で行われる祭りです「角川俳句大歳時記」では、この関連季語に「蘆の神輿(あしのみこし)」を紹介しています 1)(季語には「蘆の御輿」、解説では「蘆の神輿」と書いているので、「蘆の神輿」と書きます)...
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季語の「歳暮祝」は正しい?

「歳暮」という冬の季語がありますこの関連季語に「歳暮の礼、歳暮祝」を紹介している本があります 1.2.3.4)意味は、世話になった人に年末に贈り物をすること世話になった人に年末に贈り物をすることを「歳暮」「歳暮の礼」とは言いますが、「歳暮祝...
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季語の「冬襖(ふゆぶすま)」に「冬」は必要?

冬の季語に「襖(ふすま)」があります木枠に紙や布を張った建具のことです「角川俳句大歳時記」「俳句季語よみかた辞典」では「襖」の関連季語に「冬襖」を掲載しています 1.2)冬の季語である「襖」に、なぜ冬をつけるのでしょうかその意味は書かれてい...
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季語「雁の涙」の問題点

「雁の涙(かりのなみだ)」という秋の季語があります日外アソシエーツ「俳句季語よみかた辞典」で紹介されています 1)意味は、露を雁の涙に例えたものこのような比喩は昔から使われていて、『万葉集』でも見ることができます鳴きわたる雁の涙や落ちつらむ...