俳句では「天の川」といえば秋の季語ですが、天の川は冬の季語にもなっています
ここでは、それぞれの季節の天の川と、その意味を紹介しています
俳句作りの参考になさってください
秋の天の川
天の川(あまのがわ)
初秋の澄み渡った夜空に帯状に横たわる無数の星で、天に流れる川のように見えることから「天の川」と呼ばれる
七夕伝説の織姫と彦星を隔てる川で、年に一度だけ旧暦七月七日の夜に、この川を渡り逢うことができる
ああみんなわかものなのだ天の川 金原まさ子 | 金原まさ子の句集(Amazon) >> |
いつ逢へば河いつ逢へば天の川 田中亜美 | - |
銀河(ぎんが)
天の川銀河のこと。宇宙には沢山の銀河があるが、ただ銀河といえば太陽系を含む天の川銀河を指す
すまないがそこは銀河の非常口 森さかえ | 森さかえの句集(Amazon) >> |
上流に銀河を使う発電所 かわにし雄策 | かわにし雄策の句集(Amazon) >> |
銀漢(ぎんかん)
銀河の別称。「漢」は川の意
妻と寝て銀漢の尾に父母います 鷹羽狩行 | 鷹羽狩行の句集(Amazon) >> |
銀漢に早瀬も滝もありぬべし 松本詩葉子 | 松本詩葉子の句集(Amazon) >> |
星河(せいが)、明河(めいが)、銀浪(ぎんろう)、雲漢(うんかん)、天漢(てんかん)、銀湾(ぎんわん)
それぞれ、天の川の別名
河漢(かかん)
天の川の別名
漢水(中国にある川)の果ては天の川に続いているという伝説から
冬の天の川
冬銀河(ふゆぎんが)
冬の夜空にかかる天の川のこと
冴え冴えとした趣がある
秋の天の川と違っていくらか明るさが弱い
オブラート色の彼女と冬銀河 澤田吐詩男 | - |
ガラス切る音を短く冬銀河 対馬康子 | 対馬康子の句集(Amazon) >> |