俳句作りで、あとひと単語が浮かばないときは、こうしよう



俳句の作り方の一つですが
言葉探しは歳時記の中から行うと、良い言葉が見つかることがあります






例えば、黄金虫の背中に雨粒がのっていて、それを詠みたいと思ったとします
「黄金虫の背に雫」
このような短いキーワードは、誰にでも簡単に作れますよね
ただ、これだけでは、詩にはなりません
ここに一ひねり
「どのように背に乗っているのか」
「背の雫がどうしたのか」
といったことを、詩的に言う必要があります
しかしながら、この詩的に言うことが一番難しいのです
このようなことを言いたい、とは思っていても的確な表現が見つからないものです
このような時に、ぴったりとくる単語を、歳時記の中から探すのです


脳みその中の引き出しから良い言葉を探すことは、あまりにも時間がかかって大変な作業です
そうではなくて、歳時記の中から、ぴったりくる言葉を探すのです
その方が、すぐに良い単語が見つかります
歳時記の中で探すときには、頭の中で
「黄金虫の背に雫・・・・」
を繰り返しつぶやきながら
俳句をサーっと眺めていきます
そうすると、「黄金虫の背に雫」にぴったり合う、面白い単語にぶつかるはずです
それを、当てはめて句を作ると、面白い句ができることがあります
辞書でこれをやってもいいのですが
辞書の場合は、俳句に合わない余計な単語も全て掲載されているので
探し出すのに、膨大な時間を要します
歳時記に掲載されている句であれば、俳句に合いやすい言葉ばかりであるため
よい言葉が探しやすいと言えます
ただ、注意していただきたいのは
拝借する単語は、辞書にものっている
当たり前の単語であることが条件です
その俳人が作った造語
その俳句の肝になっている、言葉の言い回しを
そのまま真似てしまっては、ただの盗作になります
自分の頭では思いつかない言葉、凝り固まった頭では出てこない言葉を
歳時記の中から探してみましょう
俳句を作るときの一つの方法です

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