疑問の核心
俳句大会(特に15句詠以上の多作提出が求められるもの)で落選した句について、「既発表」として扱うべきか「未発表」として扱うべきか、という疑問。
これは、落選した句の中から気に入った句や、もう一度評価を問いたい句を別の大会に再度応募しても良いのか、という点に関わってきます。
- 「既発表作品」扱いの場合: 他の大会への再応募は原則として不可能。
- 「未発表作品」扱いの場合: 他の大会への再応募が可能。
大会の応募要項にはっきり書かれていないことが多いため、大会事務局に直接問い合わせて確認した結果をまとめました。
大会主催者による見解の違い
落選句の扱いについては、大会によって判断が分かれています。
「未発表作品」と見なす大会(多数派)
以下の大会の主催者は、「落選句は全て未発表扱い」と回答しています。
- 角川俳句賞
- 円錐俳句
- 日本詩歌句
- 俳壇賞
- 現代俳句協会
ただし、共通の例外があります。 選評欄や推薦句・候補作などで、たとえ落選句であっても活字として公表された句は、「既発表作品」となります。
【ポイント】 「活字になったかどうか」が、既発表か未発表かの境界線です。活字になっていなければ、落選した句は再応募可能です。
「既発表作品」と見なす大会(少数派)
- 星野立子賞
この大会では、「一度大会に提出したものは、落選句も全て既発表扱い」という厳格な見解です。再応募はできない、と判断されます。
既発表作品の応募を許容する大会(特殊なケース)
- 俳句四季
この大会では、「活字になったものは既発表」という見解ですが、そもそも既発表作品の提出も受け付けているため、落選句の扱いは気にする必要はありません。
まとめと行動指針
今回紹介した調査結果は、各主催者から直接得られた回答に基づいているため、現在のところ最も信頼できる情報と言えます。
- ほとんどの大会(角川俳句賞など):
- 選評などで活字になっていない落選句は、未発表作品として再応募可能。
- 一部の大会(星野立子賞など):
- 提出した時点で落選句でも既発表作品となり、再応募は不可能。
あなたが応募しようとしている大会が上記のリストにない場合や、不安が残る場合は、必ず大会の運営事務所に直接問い合わせるのが、最も正確で確実な方法です。
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