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■9音の季語を置く場所
季語はそれぞれの音数ごとに、置きやすい場所がある
その場所をあらかじめ知っておくと、俳句を作る過程がずいぶん楽になる
9音の季語は
先頭か最後に置いた方が良い
どちらに置くかは、実際に季語を置いたときに、季語がどのように切れるかを見ること
できれば違和感の少ない方に置くと良い
例えば「泰山木の花(たいさんぼくのはな)」という季語であれば
先頭に置くと「たいさんぼ / くのはな〇〇〇 / 〇〇〇〇〇」
最後に置くと「〇〇〇〇〇 / 〇〇〇たいさん / ぼくのはな」
というように切れる
多くの人は
「〇〇〇〇〇 / 〇〇〇たいさん / ぼくのはな」
の方が違和感は少ないはずだ
「ダイヤモンドダスト」という季語も見てみよう
先頭に置くと「ダイヤモン / ドダスト〇〇〇 / 〇〇〇〇〇」
最後に置くと「〇〇〇〇〇 / 〇〇〇ダイヤモ / ンドダスト」
こちらも最後の方が良い
9音の季語は置けるところが極端に少なくなってくる
ただ、考えようによっては、先頭か最後のどちらかに置けばいいのだから、迷わないとも言える
実際に置いてみて、リズムの良い方で作ると良い
季語だけを頭に浮かべて、作り始めてもいいが、結構大変な作業になるはずだ
というのも、句を完成させるためには
「季語を置く場所」「五七五のリズム」「十七音の文字数」「詠む内容」など
考えることが沢山あるからだ
それらを考えて、パッと句を完成させることは、経験者だって難しい
そうではなくて、季語を置く場所を先に決めてしまう
そうすることで、もう
「季語を置く場所」は考えなくていいし
「五七五のリズム」を意識する場所は激減する
■まとめ
9音の季語を使う場合は
先頭か最後に置いてみて、リズムの良い方に置いた方が良い
そうすることで、俳句は圧倒的に作りやすいのだ
■9音の季語の紹介
9音の季語の一覧を載せたので、その季語で俳句を作ってみよう
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春 |
9音蛙の目借時(かわずのめかりどき)、鞍馬の花供養(くらまのはなくよう)、吉野の花会式(よしののはなえしき) |
夏 |
9音沖縄慰霊の日(おきなわいれいのひ)、泰山木の花(たいざんぼくのはな)、玉蜀黍の花(とうもろこしのはな) |
秋 |
9音芝神明祭(しばしんめいまつり) |
冬 |
9音春日万燈篭(かすがまんとうろう)、札幌雪祭(さっぽろゆきまつり)、ダイヤモンドダスト(だいやもんどだすと)、勤労感謝の日(きんろうかんしゃのひ)、正月事始(しょうがつことはじめ)、天皇誕生日(てんのうたんじょうび) |
新年 |
9音七福神詣(しちふくじんまいり)、新野の雪祭(にいののゆきまつり) |
■ほかの音数の季語の置く場所(記事リンク)
■音数から季語をさがせる本
12,500語の季語を、音数順に並べた本があります
こちらで、希望の音数の季語をさがせます