俳句の『結社』とは

俳句の疑問

俳句結社を簡単に説明するなら、「俳句を学ぶ人々の集まり」です。共通の師(主宰者)のもと、俳句を学び、お互いの作品を批評し合うグループや組織のことです。

なぜ結社に入るのか?

俳句は一人でも作れますが、結社に入ることで以下のようなメリットがあります。

  • 学びの場:師匠から直接指導を受けたり、先輩や仲間の作品に触れたりすることで、俳句の知識や技術を深められます。
  • モチベーションの維持:同じ趣味を持つ仲間がいることで、俳句を続ける意欲が湧きます。
  • 作品発表の場:多くの結社は、定期的に句会や同人誌を発行しており、自分の作品を発表する機会が得られます。
  • 人とのつながり:俳句を通じて、さまざまな年齢や職業の人々と交流できます。


結社の活動内容

具体的な活動内容として、以下のものがあります。

  • 句会:メンバーが集まり、各自の作品を持ち寄って互いに選句・批評し合います。
  • 同人誌:結社が発行する雑誌で、メンバーの作品や、俳句に関する文章が掲載されます。
  • 吟行(ぎんこう):みんなで一緒に特定の場所へ出かけて、その場で俳句を作ります。
  • 講習会やイベント:講師を招いての勉強会や、句作のヒントを得るためのイベントなども行われます。


結社の費用

結社の年会費は1~3万円くらいです。
結社の年会費は、機関誌の購読料を兼ねている場合がほとんどです。雑誌が定期的にご自宅に送られてきますので、その代金とお考えいただくとわかりやすいでしょう。

これとは別に、句会に参加するばあいは、数百円〜千円程度の参加費(席料)が必要になることがあります。


結社を選ぶ際のポイント

結社は、それぞれに異なる「句風(くふう)」や「俳句に対する考え方」を持っています。結社を選ぶ際は、以下の点に注目すると良いでしょう。

  • 主宰者の考え:師となる主宰者の俳句や考え方が、自分の目指すものと合っているか。
  • 結社の雰囲気:句会に参加してみて、自分に合う雰囲気かどうか。
  • 活動内容:活動頻度や、句会の場所が自分の生活スタイルに合っているか。

俳句結社は、単なる趣味の集まりではなく、俳句という奥深い芸術を追求するための「道場」のようなものです。この説明が、俳句結社への理解を深める一助となれば幸いです。




結社の探し方

俳句結社は、インターネット上での情報がまだ少ないのが現状です。多くの結社は公式サイトを持っていませんが、最近では少しずつ増えてきています。

そんな中で、結社を探す方法は主に以下の2つです。

1.俳句雑誌から探す
『俳句(角川文化振興財団)』や『俳句要覧(現代俳句協会)』といった専門誌には、多くの結社の広告が掲載されています。これらの雑誌から、自分が興味を持てる結社を探してみましょう。
特に、『俳句要覧』には結社の会員の作品やが載っているので、作品の方向性が自分に合っているのか確認できます。
Amazonで俳句要覧を探す >>

2.インターネットで検索する
数は少ないものの、ホームページを持つ結社も増えています。
(お住まいの地域名) 俳句結社」などのキーワードで検索してみましょう。公式サイトが見つかれば、結社の理念や活動内容、主宰者の情報などを確認することができます。
結社名とWebページをまとめたページはこちらにあります >>

俳誌を取り寄せよう

気になる結社が見つかったり、何となく入りたい結社の目星がついたら、その結社が発行している俳誌を取り寄せてみましょう。
俳誌を見ることで、結社での活動内容や俳句の方向性がより深くわかります。通常、取り寄せには一冊分の料金を支払うことになります。
いくつかの俳誌のバックナンバーはこちらでも見ることができるので参考にしてください >>


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