あなたは俳句を初めて何年目ですか?
おそらく、たくさんの美しい言葉に出会い、自分だけの表現を探求してきたことと思います。
しかし、長く続けていく中で、モチベーションが下がってしまった、という経験がある方もいるのではないでしょうか?
今回は、そんなあなたに向けて、再び俳句創作の楽しさを思い出せるようなヒントをたくさんご紹介します。一緒に、俳句の世界をもっともっと楽しみましょう!
モチベーションを復活させるためのヒント
環境を変える
- 場所を変えてみる: いつもの書斎ではなく、カフェや公園など、違う場所で俳句を作ってみましょう。それだけで心がリフレッシュされて、やる気が沸いてきます。
- 新しいツールを使う: 俳句アプリや、俳句ノート、ペンなど、新しい道具を使うことで、新鮮な気持ちで俳句に向き合えます。
気に入った道具を使うだけで、心はウキウキするものです。その気持ちで俳句を作ってみましょう。
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硝子ペン(Amazon) >>> - 俳句仲間と交流する: 俳句仲間と作品を見せ合ったり、意見交換をすることで、新しい発見や刺激を受けることができます。句会や結社で作品を見せ合うことはあると覆いますが、普段とは違う環境で意見交換をすることで、
テーマを広げる
- 日常の中にテーマを探す: 家事、通勤、季節の変わり目など、日常の中に隠されたテーマを探してみましょう。
- 古典や現代詩を読む: 古典や現代詩を読むことで、表現の幅を広げることができます。
- 写真や絵画からインスピレーションを得る: 写真や絵画から言葉を引き出し、俳句に詠み込んでみましょう。
- 普段使わない季語を使う:俳句を作っても、大概は同じ季語を使ってしまうものです。普段は使うことがない季語で俳句を作ってみましょう。
こちらのページは、ランダムで季語が表示されるため、普段は選ぶことがない季語で俳句を作ることができるでしょう。
ガチャ季語 >>>
目標を設定する
- 小さな目標を立てる: 「毎日一句詠む」「俳句コンテストに応募する」など、小さな目標を立てて、達成感を味わうことでモチベーションを維持できます。
ただ、コンテストに応募するということを目標にして、俳句を作るのはよいのですが、コンテスト入選という報酬を求めて俳句を作ることはやめた方がよいでしょう。なぜなら、報酬が得られなければ、モチベーションは急速に低下するおそれがあるからです。
このサイトでもコンテストの応募情報を載せていますが、コンテストの応募期間がいつまでだから、ここまでにこれはやろう、といった過程に目を向けて参加をされるのがよいと感じます。 - 過去を振り返る: 普段の成長は微々たるもので、自分はうまくなっているのだろうかと不安になることがありますが、過去の作品を振り返ってみると、自分の成長を実感できます。
過去の作品を振り返るために、俳句ノートには日付を記録しておくことをお勧めします。
休憩する
- 一旦、俳句から離れる: どうしても一句がまとまらない時は、一旦俳句から離れて、他のことをしてみましょう。まとまらないときは、1時間机に向かっても1句もまとまらないものです。逆に、調子の良い時は一時間のうちに何句も作品が生まれます。調子の悪いとき、気が乗らないときは休みましょう。
- 好きなことをする: 好きな音楽を聴いたり、散歩に出かけたり、リフレッシュすることで、再び俳句に向き合うことができます。特に、自分の心地よいことをすると、創作意欲が増します。
正しい生活習慣
スポーツ選手にとって正しい生活習慣が重要なのはよく知られていますが、俳句を作る人にとっても同じことが言えます。創作活動にもエネルギーや集中力が必要で、その土台を支えるのが規則正しい生活習慣です。
まず、よく眠ることとリズムのある食事は欠かせません。これらの習慣は、体内でやる気を高めるホルモンを活性化させ、創作意欲をサポートしてくれます。心身が健康であれば、自然と俳句に対するモチベーションも維持しやすくなるのです。
とはいえ、日々のストレスや考え事で、なかなか眠れない夜もあるでしょう。そんなときは、リラックスできる「ゆっくりとした深呼吸」を試してみてください。
- 鼻から息をゆっくり吸う
- 2秒息を止める
- 15秒かけて口から息を吐く
この深呼吸を数回繰り返すことで、体内のホルモンのバランスが整えられ、リラックス効果が得られます。深い呼吸によって心を落ち着かせ、自然な眠りを促すことで、翌朝には新たなエネルギーとモチベーションが湧いてくるでしょう。
正しい生活習慣を整えることで、俳句作りへのやる気を持続させ、心地よい創作活動を楽しんでください。
モチベーションを長く続けるためのコツ
- 楽しむことを忘れない: 俳句は、自分を表現するための手段です。難しく考えすぎずに、まずは楽しんでみましょう。「面白、好き」という気持ちに意識を向け、俳句作りのプロセスを楽しみましょう。
- 継続は力なり: 毎日少しずつでも良いので、継続することが大切です。
- 周りの人に作品を見てもらう: 周りの人に作品を見てもらうことで、客観的な意見をもらうことができます。
- 自分自身の内側を見る:外側にある「報酬」を目的にするのではなく、自分自身の内側に目を向けることでモチベーションは長く継続すると言われています。
「俳句を極めたい」「自然の美しさを言葉で表現したい」「知的好奇心を満たしたい」といった自己成長。
「多くの人に感動を与えたい」「日本の自然の美を世界に広めたい」といった、他者・社会への貢献などです。
モチベーションが下がる要因
なぜモチベーションが下がるのか、その原因を考えてみましょう。
モチベーションが下がる要因が分かれば、それを遠ざけるという対応で、モチベーションの低下を防げます。
マンネリ化
同じようなテーマや表現ばかりになってしまい、新鮮味がなくなったという声はよく聞きます。
このようなときに私がやっている方法を紹介します。
新しい視点を取り入れる
例えば花の俳句を作る場合、普段から花の様子で俳句を作ってしまう癖がある場合は、花の気持ちになって詠む、蝶の気持ちに詠む、などで、普段とは違った視点で俳句を作ることができます。
人間でもないものの気持ちなどなれない、という人は、おじいさんの気持ちになって詠む。母を亡くしたばかりの人の気持ちになって読む。子供の気持ちになって詠む。など、主人公を変えることで、新しい視点が見つかります。
他の人の作品を読む
他の俳句作家の作品を読むことも有効です。
異なる表現や構造に触れることで、新たな発想が生まれるでしょう。特に好きな作家の作品は、楽しみながら学べ、創作意欲も湧いてくるはずです。
忙しさ
日々の忙しさに追われ、俳句に割く時間が取れないことはよくあります。学生時代に俳句を楽しんでいたものの、社会人になり忙しさの中で俳句をやめてしまったり、子育てに追われて時間が取れなくなったりする方も多いでしょう。
大切なのは、この状況をネガティブに捉えず、「今の環境の中で、どうすれば俳句を楽しめるか」を考えることです。たとえば、仕事で忙しいならその仕事を題材に、家事に忙しいなら家事をテーマに俳句を詠んでみてください。そうすることで、あなたならではの視点で、他の人には作れないユニークな俳句が生まれるかもしれません。忙しさを創作のエネルギーに変えて、日常の中で俳句を楽しんでみましょう。
評価・報酬
「評価や報酬はモチベーションを高めるために必要なのでは?」と思う方もいるかもしれません。確かに、最初はそれがモチベーションになることはあるでしょう。しかし、一度、報酬や高い評価を得てしまうと、その後は、もっと大きな報酬や高い評価がないとモチベーションがわかなくなることが知られています。高い評価を目指したとしても、その評価が得られない場合、さらなるモチベーションの低下につながります。
俳句を評価や報酬(入賞、モテる、収入など)を目的として行うことは、長い目で見るとマイナスに働く可能性があります。報酬に関しては、自分から外に働きかけることで得られるものですから、必要に応じて距離を置くことができます。しかし、評価については句会や結社の中で自然に外部から寄せられるもので、避けにくい部分もあります。
もし、自分が期待するような評価を得られなかった場合、次のような考え方を参考にしてみてください。
- 「他人の評価は、単なるその人の価値観でしかないので、気にしない」
他人の評価はその人固有の価値観によるものであり、100人いれば100通りの見方があります。たまたま評価を下した人が「悪い」と感じたとしても、それに対して不満を抱くことは何のプラスにもなりません。誰かの価値観に左右されず、自分の作品に自信を持ち、評価に一喜一憂しないようにしましょう。 - 「俳句を続けるのは、自分の人生を豊かにするため」
俳句を始めた理由は、誰かに褒められたいためではなかったはずです。自分の人生を少し豊かにしたい、心に彩りを添えたいという、自分自身のためのものだったはずです。初心の頃の気持ちを思い出し、他人の評価に囚われるのではなく、自分が納得できる俳句を作ることに集中しましょう。その方が、より意味のある時間を過ごせるでしょう。
まとめ
俳句のモチベーションを維持することは、簡単なことではありません。しかし、様々な方法を試すことで、必ず再び創作意欲を取り戻せるはずです。
この記事が、あなたの俳句ライフの一助となれば幸いです。