季語の意味を調べても見つからないときは

 

季語の意味を調べてみても、見つからないときがあります

例えば「暮れかぬる」の「かぬる」ってなんだろう?と思い、辞書で「かぬる」を調べても、見つからないことがあります

 

「かぬる」は「兼ぬる」とも書きます

「兼ぬる」は連体形で、「兼ぬ」が終止形(つまり辞書に掲載されます基本形)になります

つまり、古語辞典で調べるときは「兼ぬ」で引かなければ見つかりません

 

普通、辞書に掲載されている動詞は終止形で書かれていますが

歳時記に掲載されている動詞の季語には、連体形で書かれているものが多くあります

今回の「かぬる」も連体形で書かれているため

辞書を引いても見つからないことがあります

 

このような例は「~かぬる」以外にも、「~ながるる」「~かるる」など色々あります

これらに共通するのは、語尾が「る」であること

語尾が「る」で、辞書を引いても見つからない場合は、一度「る」を消した言葉で引いてみるといいでしょう

「かぬる」であれば「かぬ」で引く

「ながるる」であれば「ながる」

「かるる」であれば「かる」

というように

 

そうすると見つかることが結構あります

 

歳時記では連体形で季語を掲載していることがあります

さらに、口語の連体形が掲載されていたかと思うと、文語の連体形が掲載されていたりして、多くの俳人が誤用の原因となっています

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1)       
角川学芸出版.(2006).角川俳句大歳時記.角川書店.

2)       
日外アソシエーツ.(2015).俳句季語よみかた辞典.日外アソシエーツ.

3)       
汀子稲畑.(1999).ホトトギス俳句季題便覧.三省堂.



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