「名越の祓(なごしのはらえ)」という夏の季語があります
この関連季語に「たかみそぎ」が掲載されています 4)
祓(はらえ)の関連季語なので「みそぎ」は「禊」と書きそうですが
「たか」の漢字がわかりません
各種辞書で「たかみそぎ」を検索しても、掲載されていません
「たかみそぎ」がどういった神事であるのか気になったので、調べてみました
「たかみそぎ」が平仮名であるため、正確であるは分かりませんが
「四境祭をたかみそぎと言う」と書かれた資料が見つかりました 1)
「四境祭」について書かれた資料には、次のものがありました
道饗祭は、陰陽道の祭祀で四境祭ともいわれ、このような防疫行事が、民間の社寺では、六月の六月祓・名越の祓として行われ、今に続いている。 2)
まとめると、道饗祭の別名に、「四境祭」「たかみそぎ」があり、この防疫行事が「名越の祓」として民間に残っているようでした
また、「たかみそぎ」の漢字表記が、「高禊」であった場合
大辞典に「高禊」が掲載されていました 3)
川原に棚をつくり、供物を置いて行なう禊のようです
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1)上伊那郡教育会.野口在色遺稿
暁眠記 全.(昭和7-10).信濃毎日新聞社.
2)宗田一.祭祀の医療思想.日本医史学会.http://jshm.or.jp/journal/28-2/143-146.pdf
(参照:2024.04.09)
3)平凡社 編.(1953).大辞典
第15・16巻 (シンハータキン).平凡社.
4)角川書店.(2022).新版角川俳句大歳時記.KADOKAWA.