季語の、百松明の神事(ひゃくたいまつのしんじ)とは?

「松例祭(しょうれいさい)」という冬の季語があります。
12月31日に出羽三山神社で行われる祭りです。
この関連季語として、「百松明の神事(ひゃくたいまつのしんじ)」を掲載している歳時記があります。 1.2)

ただ、松例祭で行われる神事について、詳細に書かれたサイト 4)には、「百松明の神事」は見当たらず、ほかのサイトでも言葉は見つかりませんでした。

国会図書館の資料を調べたところ、「日本旅行協会」に、「百松明の神事」の言葉が見つかり、炬火が暗闇の山を白昼のように変える程の壮観な神事、と書かれてありましたが、それ以上の詳しい情報は見つかりませんでした。


もし、出羽三山神社の松例祭と、それに関連する「百松明の神事」という季語を題材にした俳句を作ることがあるときは、念のため、ご自身でも確認をした方が良いと感じます。


「百松明の神事」はどういった神事なのか
実際に存在する神事なのか
その地域特有の呼び方で見つからないのか
「百松明」は、何かを象徴する比喩的な表現なのか、など



歳時記の行事の季語などの中には、もう存在しない行事が神事が掲載されていることがあります。
もう存在しない行事を、あたかも見てきたように作らないように、行事の季語を使う際は、確認をする癖をつけたほうが良いかもしれません。

1)角川書店.(2022).新版角川俳句大歳時記.KADOKAWA.
2)日外アソシエーツ.(2015).俳句季語よみかた辞典.日外アソシエーツ.
3)日本旅行協会 編.旅程と費用概算.(昭和13).日本旅行協会.

 

 


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