正月三が日の間に搗く餅を「若餅」といい、新年の季語になっています
この「若餅」の関連季語に「鼓餅(つづみもち)」を掲載している歳時記があります 1.2.6)
ただ、どの歳時記にも「鼓餅」の解説は書かれていません
なぜ「若餅」を「鼓餅」と言うのでしょうか?
調べてみましたが、辞書やウェブ上では「鼓餅」とうい言葉がいっさい見当たりません
「鼓餅」ではなく「大鼓餅」3.4)や「太鼓餅」5)という単語は見つかりますが
どちらも正月とは関係のない餅のようです
解説が見つからないので、正月三が日の間に搗く餅を本当に「鼓餅」と呼ぶのか分かりませんでした
「鼓餅」を使う場合は、ご自身で確認をしてから使ったほうがよいかもしれません
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1)角川書店.(2022).新版角川俳句大歳時記.KADOKAWA.
2)飯田蛇笏,富安風生.(2012).平凡社俳句歳時記新年.平凡社.
3)ばから誌 (2).(1892).馬鹿羅誌社
4)片山与三吉.(明44).福引景品撰択法.小川尚栄堂.
5)河原松声,清水蔵造.(大正12).神宮参拝の栞.伊勢参宮栞刊行会.
6)改造社.(昭和8).俳諧歳時記 新年之部.改造社.