新年の季語「羽子(はね)」の関連季語に「熨斗羽子(のしばね)」が紹介されています 1.2)
ただ、「熨斗羽子」がどういったものであるのか、は書かれていません
熨斗という、お祝いで添える飾りを付けた羽子板のことでしょうか?
気になったので調べたところ
「羽子板市で羽子板を売るとき、羽子板を白紙で包み、細長い竹の先に鳥の羽毛をつけたものを紙で巻き付けたようで、それを熨斗羽子と呼んだようです。江戸時代の江戸で始まり、関西では見られなかったようです 3)
おそらく現在は存在しないと思います
季語を選ぶとき、「希望の音数だから」「言葉の響きがいいから」といった理由で選ぶと
意味が想像とは違ったものであったり、現在は存在しなかったりすることがあります
聞きなれない季語を使うときは面倒でも、辞書や昔の書籍で確認をしてから使った方がいいでしょう
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1)
角川書店.(2022).新版角川俳句大歳時記.KADOKAWA.
2)
日外アソシエーツ.(2015).俳句季語よみかた辞典.日外アソシエーツ.
3)
山田德兵衞.(1937).羽子板.芸艸堂.