木幡忠文

良い俳句

胸ぐらに母受けとむる春一番

胸ぐらに母受けとむる春一番 岸田稚魚〇文語部分「受けとむる」は「受けとめる」の文語の連体形〇簡単な句の説明春一番でふらついた母を、胸ぐらで受け止めた、という作品〇この句の良いところかつては、幼い自分が母の胸に守られていたはずなのに、いつの間...
俳句を楽しむ

風車まはり消えたる五色かな

風車まはり消えたる五色かな   鈴木花蓑〇旧仮名部分「まはり」は、「まわり(回り)」の旧仮名〇簡単な句の説明風車の色が、風で回った瞬間に消えた、という俳句〇この句の良いところ一瞬の光景を上手く切り取った作品客観写生が良い風車が静止している状...