季語のいろいろ

熊が冬の季語?クマ被害は夏に多いけれど・・・

現在発売されている歳時記では、「熊」は冬の季語とされていますが 1.2.6.7.8)なぜ「熊」が冬の季語なのでしょうか?現在の日本では、熊の目撃情報がもっとも増えるのは夏です。このため、「熊」の季語を調べる人が増えるのも、被害のニュースが報...
季語の世界

夏の季語の謎!「葛藤、青葛、葛籠葛」は全部同じ植物?

晩夏の季語に、つる性の植物「葛藤(つづらふじ)」があります。この「葛藤」の関連季語として、歳時記には「青葛(あをかづら)」や「葛籠葛(つづらかずら)」といった、よく似た言葉が載っていることがあります。これらの言葉は、漢字の読み方も少しずつ違...
季語の世界

夏の季語の謎!「棘高鯵」とは

「棘高鯵」とは俳句の世界には、一見すると難解な季語が数多く存在します。夏の季語として紹介されている「棘高鯵」もその一つかもしれません。 1.2)歳時記や辞書によって、この季語の読み方が、「イダカアジ」「トゲタカアジ」「イラタカアジ」と、いく...
季語の世界

夏の季語の謎!「袋蜘蛛・蜘蛛の太鼓・蜘蛛の袋」の違い

夏の季語には、同じ蜘蛛でも、少しずつ意味が異なる言葉があります。それは、「袋蜘蛛(ふくろぐも)」「蜘蛛の太鼓(くものたいこ)」そして「蜘蛛の袋(くものふくろ)」です。これらの言葉は、何が違うのでしょうか?夏の季語一覧 >>>「蜘蛛」か「卵」...
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夏の季語の謎!「厄身欠」はなぜ「厄」?

「厄身欠」とは初夏の季語に、ニシンの頭と尾を落として干した「身欠鰊(みかきにしん)」があります。この身欠鰊の関連季語に、「厄身欠(やくみがき)」という少し不思議な言葉が載っていることがあります。 1)「厄」という言葉は、「厄払い」のように、...
季語の世界

夏の季語の謎!「半夏生」と「半夏生ず」

俳句の季語や日本の暦を調べていると、ときに読み方や意味が複数ある言葉に出会います。今回は、夏の季語である「半夏生(はんげしょう、はんげしょうず)」に隠された、興味深い謎を解き明かしていきましょう。夏の季語一覧 >>>謎その1:なぜ読み方が二...
季語の世界

夏の季語の謎!「草刈笛」とは

「草刈笛」とは俳句の世界には、一見すると意味が分かりにくい、不思議な季語が隠されています。夏の季語「草刈笛(くさかりぶえ)」もその一つかもしれません。歳時記には「草刈童が吹く笛」とありますが、草刈をしながらなぜ笛を吹くのでしょうか? 1)そ...
季語の世界

夏の季語の謎!「暮れかぬる」の「かぬる」って何?

俳句を詠むために歳時記を開いていると、見慣れない言葉に出会うことがあります。例えば、夏の季語「暮れかぬる」。この「かぬる」って、一体どんな意味だろう?と辞書で調べても、なかなか見つからないことがあります。実は、そこには俳句に特有の「言葉のル...
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夏の季語の謎!「正雪蜻蛉」はなぜ怨霊?

「正雪蜻蛉」とは夏の季語に、川辺を飛び交う「蜉蝣(かげろう)」があります。この「カゲロウ」の関連季語として、歳時記によっては「正雪蜻蛉(しょうせつとんぼ)」という、少し不思議な名前が載っていることがあります。この名前は、江戸時代前期の軍学者...
季語の世界

夏の季語の謎!「月不見月」の「不見」とは

「月不見月」とは俳句の世界には、一見すると難解な言葉の組み合わせでできた季語があります。旧暦5月を指す夏の季語「月不見月(つきみずつき)」もその一つかもしれません。歳時記では、「五月雨(さみだれ)で雲が多いため、月がほとんど見えない月」と説...