季語の世界

季語の「秋の隣」が季語にならないとき

「秋隣(あきとなり)」という季語があります 秋が近くに来ている、秋が隣まで来ている、という意味で晩夏の季語です この「秋隣」の関連季語として「秋の隣(あきのとなり)」があります 1) 「滑稽雑談」には、「秋の隣というのは、近いという心だ」と...
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季語の、「敗荷(やれはす)」の「敗(やれ)」とは?

「破蓮(やれはす)」という秋の季語があります 意味は、雨風に打たれて崩れたハスの葉のこと この関連季語に「敗荷(やれはす)」があります 1.2.3.4) ※「荷」は「蓮」のことです 葉が破れているから「破蓮」と書くのは分かるのですが 「敗荷...
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「羽子(はね)」の子季語の「熨斗羽子(のしばね)」ってなに?

新年の季語「羽子(はね)」の関連季語に「熨斗羽子(のしばね)」が紹介されています 1.2) ただ、「熨斗羽子」がどういったものであるのか、は書かれていません 熨斗という、お祝いで添える飾りを付けた羽子板のことでしょうか? 気になったので調べ...
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「葛藤、青葛、葛籠葛」が同じ季語で載っているけれど本当?

葛藤(つづらふじ)という晩夏の季語があります ツヅラフジ科の落葉蔓性植物です この葛藤(つづらふじ)の関連季語として、青葛(あをかづら)、葛籠葛(つづらかずら)などが歳時記に掲載されています 葛藤(つづらふじ)は、「葛」を「つづら」と読み ...
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季語の、菅笠を担ふ(すげがさをになふ)とは?

「菅笠を担ふ(すげがさをになふ)」という季語があります  「担ふ」は「担う」の文語形です 意味は「四月中の申の日に、関白が賀茂の社に参詣した行事」と書かれています 1) なぜ「菅笠を担ふ」が「参詣の行事」なのだろうか?と疑問に思ったので調べ...
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季語の「春になる」と「春となる」の違い

二十四節気の一つに立春があります 「季語・季題辞典」では、立春と同じ意味として「春になる」という季語が紹介されています 1) 「春になる」は「春となる」とも言い換えることができそうですが 「~になる」と「~となる」はそれぞれ、どのような違い...
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「カゲロウ」の子季語の「正雪蜻蛉(しょうせつとんぼ)」ってなに?

「カゲロウ」の関連季語に「正雪蜻蛉(しょうせつとんぼ)」があります 正雪蜻蛉は、カゲロウが群れ飛んでいる姿を由比正雪の怨念に見立てたもの 「正雪」の背景を知っていると、それに絡めた出来事や、風物を取り合わせて俳句を作ることができます 今回の...
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季語の「厄身欠」ってなに?

「身欠鰊(みかきいにしん)」という初夏の季語があります 鰊の頭と尾と切り去り、二枚におろして干したものです この「身欠鰊」の関連季語に「厄身欠(やくみがき)」を掲載している歳時記があり 1) 言葉が気になったので調べました 意味は 「カビな...
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季語の「木の芽流し」は春?夏?

「〇〇流し」という季語があります 「流し」は雨の気配を含んだ南風のことで夏の季語です 「流し」に別の言葉がついて、別の季語になることがあります 「茅花」と「流し」がついて「茅花流し」という季語になります 茅花の穂がほつれたころに吹く南風で、...
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季語の意味を調べても見つからないときは

季語の意味を調べてみても、見つからないときがあります 例えば「暮れかぬる」の「かぬる」ってなんだろう?と思い、辞書で「かぬる」を調べても、見つからないことがあります 「かぬる」は「兼ぬる」とも書きます 「兼ぬる」は連体形で、「兼ぬ」が終止形...