俳句で注意をしたい「影・陰」の違い

「影」「陰」という漢字があります
俳句を作っていると、 何となくそのときの気分で漢字を選んでしまいますが、意味は少しだけ違います
ここでは、「影」「陰」の意味の違いを紹介します
記事を読むと、漢字の細かな使い分けが分かるようになります
 
 
「影」と「陰」は、それぞれ意味が違います

 

意味

日・月・星・灯火などの光

物が光を遮って、光源と反対側にできる黒い像

光の当たらない所

 
 
このような意味の違いを理解して、単語を見ていきましょう

 
 
【影】
日・月・星・灯火などの光

 

意味

日影

日の光

月影

月の光

星影

星の光

灯火の影

灯火の光

 
物が光を遮って、光源と反対側にできる黒い像

 

意味

樹影

樹木がつくるかげ

人影

人がつくるかげ

船影

船がつくるかげ

 

 

【陰】
光の当たらない所

日陰

日光の当たらない所

樹陰

樹木のつくる日陰

緑陰

青葉の茂った木立のかげ

 
 


俳句を作るときに、「影」と「陰」を間違えて表記すると、作者の表現したかったことが、誤って受け止められてしまうので注意しましょう
 
「日影」↔「日陰」
「日影」は日の光、「日陰」は日光の当たらない所、です
 
「樹影(じゅえい)」↔「樹陰(じゅいん)」
「樹影」は樹木がつくるかげ(黒い像)、「樹陰」は樹木のつくる日陰(光の当たらない部分)
 
 
また、「緑陰」という言葉はありますが、「緑影」という言葉はありませんので、こちらも注意しましょう
 
 
「影」と「陰」の小さな違いですが
俳句を作るときに覚えておきましょう
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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