木幡 忠文

季語の世界

春の季語の謎!「春になる」と「春となる」の違い

春の訪れを表す季語に、二十四節気の「立春(りっしゅん)」があります。この立春と同じ意味として、「春になる」という季語が使われることがあります。 1)では、この言葉を「春となる」と言い換えても、同じ意味なのでしょうか?「~になる」と「~となる...
季語の世界

春の季語の謎!「雛の絵」はなぜ季語?

「雛の絵」とはひな祭りの季語といえば、「雛人形(ひなにんぎょう)」を思い浮かべるでしょう。しかし、歳時記をよく見ると、関連季語に「雛の絵(ひなのえ)」という言葉が載っていることがあります。 1)「絵」は一年中見られるものなのに、なぜ「雛の絵...
季語の世界

春の季語の謎! 「胡蝶の夢」はどんな夢?

「胡蝶の夢」とは春の季語である「蝶(ちょう)」は、ひらひらと舞う姿が愛らしい、私たちにとって身近な存在です。しかし、歳時記をよく見ると、蝶の関連季語に「胡蝶(こちょう)の夢」という少し不思議な言葉が載っていることがあります。 1.2)「胡蝶...
季語の世界

春の季語の謎!鳥交る(さかる)の漢字は正しい? 

鳥交る(さかる)とは春の訪れとともに、鳥たちは恋の季節を迎えます。そんな情景を詠む春の季語に、「鳥交る(とりさかる)」や「鳥交む(とりつるむ)」という言葉があります。 1.2.3)しかし、これらの漢字表記には、私たち現代人にとって少し不思議...
季語の世界

春の季語の謎!「湖招」と「潮招」の違い

春の季語には、可愛らしい姿の「潮招(しおまねき)」というカニがいます。歳時記によっては、このカニの関連季語として「湖招(うしおまねき)」という言葉が載っているのを目にすることがあります。 1)しかし、「湖」と「潮」では、意味が全く違います。...
季語の世界

春の季語の謎!「菅笠を担ふ」はなぜ季語に?

春の季語に、「菅笠(すげがさ)を担(にな)ふ」という少し変わった言葉があります。歳時記によっては、「関白が賀茂の社に参詣する行事」と説明されていることがあります。 1)しかし、「菅笠を担う」という言葉が、なぜ行事全体を指すのでしょうか?この...
季語の世界

春の季語の謎!「茅花ぬく」の「ぬく」とは

「茅花ぬく(つばなぬく)」とは春の季語には、植物の名前がそのまま季語になっているものが多くあります。その中に、少し不思議な季語があります。「茅花(つばな)」、そしてその関連季語である「茅花ぬく(つばなぬく)」です。 1.2)「ぬく」は「抜く...
季語のいろいろ

季語の落とし穴?「大吉」とは

「大吉」とは俳句を詠むとき、私たちは季節感を伝えるために季語を選びます。しかし、中には普段私たちが使っている言葉とは少し違う意味を持つ季語も存在します。初春の季語「大吉(だいきち)」もその一つかもしれません。歳時記によっては、「大吉」を「立...
季語の世界

春の季語の謎!「てんぽ蟹」とは

「てんぽ蟹」とは春の季語には、愛らしい姿の「シオマネキ」というカニがいます。歳時記によっては、このカニの関連季語として「てんぽ蟹」という、少し変わった名前が載っていることがあります。 1.2)私たちの日常では耳にしないこの名前は、一体どこか...
季語のいろいろ

「うそ寒(うどざむ)」の「うそ」とは

季語「うそ寒」の「うそ」とは?「うそ寒(うそざむ)」という言葉は、秋の季語として知られていますが、その意味は単なる寒さだけでなく、心に感じる微妙な寒さや、物寂しい様子などを含んでいます。この「うそ」は、「薄い(うすい)」という言葉が変化した...