「芝神明祭」と子季語の意味

季語と子季語のそれぞれの意味

季語の子季語は、歳時記に掲載されていても、意味が詳しく説明されていないことがあります。間違った意味で使うと、意図しない俳句になってしまうことも…。そうならないために、今回はよく使われる主季語と子季語の意味をまとめてみました。

「芝神明祭」の季語

下の表では、一番上の「芝神明祭」が主季語、その下に並んでいるものが子季語になります。
子季語は、主季語の関連語、という考えで大丈夫です。

芝神明祭
【しばしんめいまつり】
東京・芝大神宮の祭り。9月11日~9月21日
生姜市
(しょうがいち)
芝神明祭で開かれるる生薑を売る市
目腐市
(めくされいち)
生姜市のこと。眼病の者が生姜を売ったところから
だらだら祭
(だらだらまつり)
芝神明祭の異称

季語の選び方、使い方のポイント

芝神明祭

芝神明祭とだらだら祭は、本質的には同じ祭りを指す言葉ですが、呼び名が違うのは、それぞれの視点や特徴を捉えているからです。

芝神明祭   正式名称: 芝大神宮(芝神明宮)で行われる例大祭の正式な名称です。
由来: 神宮の名前から来ており、神様への崇敬の念を表しています。
特徴: 由緒ある神社で行われる伝統的な祭りを強調しています。
だらだら祭り特徴: 祭りの長さを強調し、江戸っ子の気軽な雰囲気が感じられます。
俗称: 芝神明祭の別名で、江戸時代に庶民の間で親しまれていました。
由来: 11日間にわたって長期間行われることから、「だらだら」と揶揄されたのが始まりと言われています。

俳句で使う場合ですが
芝神明祭」は、静けさや厳粛さ、神聖な神社の雰囲気を表現したい場合に効果的です。
だらだら祭り」は、賑やかさや活気、庶民的な視点を感じさせたい場合に適しています。
俳句で使われるのは「だらだら祭り」が多い印象があります。

関連する俳句

だらだらとだらだらまつり秋淋し 久保田万太郎
久闊の友とだらだら祭りかな 高橋宏行

芝神明祭関連の俳句にはこのようなものがあります。俳句作りの参考になさってください。

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