木幡 忠文

俳句で注意をしたい言葉

俳句における「とき」「時」の使い分けから、「時間」の言葉まで

俳句や文章を書く際、「とき」と「時」のどちらを使うべきか迷ったことはありませんか? この二つの表記は、それぞれ異なるニュアンスを持っています。この記事では、その使い分けを解説するとともに、俳句で使われる「時」を含む言葉や、昔の時間の呼び方に...
季語と子季語のそれぞれの意味

「鹿」と子季語の意味

季語の中には、子季語として歳時記に掲載されているものもありますが、その意味が詳しく説明されていない場合もあります。子季語の意味を知ることで、より良い俳句を作ることができるので、今回はよく使われる主季語と子季語の意味をまとめてみました。「鹿」...
季語の世界

秋の季語の謎!「月の水」とは

「月の水」とは夜空に浮かぶ月は、俳句の世界でも多くの人々を魅了してきました。そんな月の季語の中に、少し不思議な言葉があります。秋の天文の季語「月の水(つきのみず)」です。歳時記によっては、「月の水」を「月影を水の泡に見立てたもの」と説明して...
季語の世界

秋の季語の謎!「田のむの雁(たのむのかり)」の「田のむ」とは

秋の季語に、渡り鳥の「雁(かり)」があります。歳時記によっては、関連季語に「田のむの雁(たのむのかり)」という、少し不思議な言葉が載っていることがあります。 1)「田のむ」とは、一体どういう意味なのでしょうか?秋の季語の一覧 >>>「田のむ...
季語の世界

秋の季語の謎!「蘭秋」はなぜ「初秋」の季語?

俳句の世界には、季節を表現する美しい言葉がたくさんあります。その中に、「蘭秋(らんしゅう)」という季語があります。歳時記によっては、この言葉を「初秋」の季語として紹介しています。 1)しかし、「蘭」という漢字は「蘭の花」を指し、秋の季語です...
季語の世界

秋の季語の謎!「露の袖」はどんな露?

「露の袖」とは秋の季語である「露」には、たくさんの関連季語があります。その中に、少し不思議な言葉があります。「露の袖(つゆのそで)」、そして「袖の露(そでのつゆ)」です。 1.2.3)歳時記には、「涙を袖の露に見立てたもの」と説明されること...
季語の世界

秋の季語の謎!「綿初穂」はどんな綿?

「綿初穂」とは秋の季語に、綿の実を収穫する「綿取(わたとり)」があります。この「綿取」の関連季語として、歳時記に「綿初穂(わたはつほ)」という言葉が載っているのを目にすることがあります。 1)しかし、「穂(ほ)」と言えば稲の穂を思い浮かべま...
季語の世界

秋の季語の謎!「秋晴る」の違和感

「秋晴る」とは秋の澄んだ空を詠む季語に、「秋晴(あきばれ)」があります。この「秋晴」の関連季語として、歳時記によっては「秋晴る(あきはる)」という言葉が載っていることがあります。 1.2.3)「晴る」は「晴れる」の文語形ですが、この「秋晴る...
季語の世界

秋の季語の謎!「敗荷」の「敗」とは

秋の季語に、雨風に打たれて破れたハスの葉を指す「破蓮(やれはす)」があります。この関連季語として、「敗荷(やれはす)」という言葉が歳時記に載っていることがあります。 1.2.3.4)「破」という漢字は「破れる」と読むので、「破蓮」と書くのは...
季語のいろいろ

一茶の句に学ぶ「露の世」の謎

俳句に親しんでいると、歳時記で「この季語、本当に秋?」と疑問に思うことがあります。今回は、秋の季語である「露」の子季語としてしばしば登場する「露の世(つゆのよ)」の謎に迫ってみましょう。「露の世」とは「露の世」は、「はかなく消えやすい露のよ...